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りはびりのはなし〈そもそもリハビリテーションって何?〉
- 2015年06月10日
- 「リハビリテーション=機能回復訓練(関節の曲げ伸ばしやマッサージ、歩行訓練など)」ととらえがちですが、本当はとても広い意味があります。 「リハビリテーション」(Rehabilitation)は、re(再び、戻す)とhabilis(適した、ふさわしい)から成り立っています。
つまり、単なる機能回復ではなく、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、そのために行われるすべての活動がリハビリテーションなのです。
今までリハビリテーションとは、病気、怪我、老化現象などさまざまな原因によって生じた心身の障害に対して、 その障害が元の状態に戻るような訓練を行なうことだと考えられがちでした。 しかし現在は、障害を治すだけでなく、障害を持った人が障害を持ったままでも、よりよい人生を送ることができるよう、 支援を行なっていくことが重要であると考えられています。 そのためには、今までの生活の中で、「できなくなってしまったこと」や「こんなことがしたい」という希望に対して、 本人を支える人々やリハビリテーションによって、残された能力を最大限にひきだし、1人1人の人生に合った生活能力を獲得し、 豊かな人生を送るようになることが大切なのです。 それに加えて、予防の観点から、日ごろから生活に運動を取り入れたりすることも、 重要なリハビリテーションのひとつであると考えられています。
リハビリテーションは、日本において理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が、医師の指示のもと担ってきました。しかし、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)のような専門職だけでなく、さまざまなスタッフが理学療法士(PT)などの専門職が行う医学的評価のもとで関与し、ボランティアや家族の方々の支えもとても大切になります。
この施設は利用者様1人1人に対して理学療法士が心身機能はもちろん生活全般に渡る評価を行った後、 1人1人の人生に合った生活能力を獲得し、豊かな人生を送るようプログラムを立てて対応する、正しく「リハビリテーション施設」と言えます。